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生ごみから電気と都市ガスのリサイクルを!

  • 執筆者の写真: 田中こういち
    田中こういち
  • 2011年9月12日
  • 読了時間: 2分

東京都は、循環型社会を進めるため、大田区城南島にリサイクル・廃棄物処理施設を整備し、「スーパーエコタウン」事業を展開しております。 ここでは、バイオエナジーという事業者が、食品リサイクル法に基づきメタン発酵システムを採用し、日本で初めて生ごみを電気と都市ガスにリサイクルする事業を展開し、本日視察させて頂きました。この技術は、受け入れた食品廃棄物から破砕機や選別機で生ごみ以外の包装トレイ、ビニール袋、紙類、割り箸等の発酵に不向きなものを取り除き、メタン発酵の原料を作り、発酵槽で約30日間かけてメタン発酵を行います。発酵槽では、自然界に存在する微生物が生ごみを分解することでバイオガスが発生し、ガスエンジン発電機を動かして発電します。発電量は、1日24,000kWhで約2,400世帯をまかなえる電力です。発電した電力の約半分は電力会社に売電し、残りは同施設の稼動に利用しております。 さらに、今年からは、東京ガスとの共同により、国のプロジェクトとして生ごみ由来のバイオガスを都市ガスとして供給する新たな試みに成功し、実用化を開始しております。都市ガスの供給量は、1日2,400MJで約2,000世帯分をまかなえる量であります。同施設の1日の処理能力は、110tで約50万人が出す食品廃棄物の量に相当し、百貨店、スーパー、コンビニ、ディズニーランドなどが搬入し、自治体では、豊島区や港区なども取り組んでおります。 本区においても、実証実験からこうした取組みを展開していくべきと考えます。

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