福祉保健委員会にて行政視察に行ってまいりました!
まず、釧路市に訪れ、生活保護における「自立支援プログラム」の取り組み状況について視察させて頂きました。私は、書籍「希望をもって生きる 生活保護の常識を覆す釧路チャレンジ」及び「ルポ生活保護」を読ませて頂いた時から、是非一度直接ご説明を伺いたいと思っておりました。釧路市では、もともと水産、石炭、紙パルプの主に三大産業を中心に成り立っておりましたが、水産業は、1/10にまで低迷し、炭鉱の閉山、紙パルプ事業も縮小に転ずるなど基幹産業が打撃を受けておりました。さらに、リーマンショック以降、失業者が特に増え生活保護を受給せざるを得ない状況になったとのことであります。その結果、現在18人に1人が生活保護を受給している状況となっておりました。 そこで、釧路市では、生活保護受給者に対して、ハローワークに行って自立できるように仕事を探して下さいというこれまでの取組から、NPO団体と協力し就労に行くまでに、「自立支援プログラム」を実施して、中間的就労の場を提供してきました。自立支援プログラムには、就労支援プログラム、就業体験的ボランティアプログラム、就業体験プログラム、日常生活意欲向上支援プログラム、その他のプログラムに分かれております。 担当者のご説明の中で、実際に自立支援プログラムを受けている方の感想などの 映像を拝見させて頂くことができました。その中で、農園ボランティアに参加された方は、「生活のリズムが出てきて体調が良くなった。」「自立しようと頑張った昔を思い起こす感じです。」というような参加者の感想があり、表情が大変明るいことが印象的でした。また、子どもたちの学習を支援する冬月荘での取り組みでは、NPOの職員、大学生、生活保護受給者などが勉強を教え、居場所づくりを支援しておりました。さらに、進学した高校生などは、支援される側から支援する側となり、中学生に勉強を教えるなど循環型スタイルとして定着していることが特徴的でした。
次に、帯広市を訪れ、「おびひろこども未来プラン」について視察させて頂きまし た。現在の少子化の現状を踏まえ、妊娠・出産時期から18歳に至るまでのライフステージに沿ったきめ細やかな政策を総合的・効果的に進めるため、既存の児童・青少年関係の 個別の4つの計画を統合して平成22年に策定しておりました。組織体制では、こども未来部という名称の部にこども課など4つの課が設置されており、教育委員会の一部も統合されている点が印象的でした。本区では、子育て世代の方々が大変多く転入されており、出生数もこれまで以上に増えている状況にあるため、出産・子育て支援から青少年の健全育成への取り組みが益々求められてくると考えます。
今後も、現場のお声を伺いながらきめ細やかな取り組みを推進してまいります。
