top of page

「秋田市エイジフレンドリーシティプロジェクト」及び「秋田県立図書館」を視察させて頂きました!

この度、秋田市を訪れ「秋田市エイジフレンドリーシティプロジェクト」及び「秋田県立図書館」を視察させて頂きました。最初に、秋田市役所を訪問し、「エイジフレンドリーシティ(高齢者にやさしい都市)プロジェクト」について視察させて頂きました。秋田市は、今年度総務省の「ICT超高齢者社会づくり推進事業」に係る委託事業として採択を受け、民間事業者と共同して見守りや買い物支援などの各種生活支援サービスなどをタブレット端末を活用した「秋田市きずなシステム」実証実験を行っております。「秋田市きずなシステム」は、40歳からの高齢者214人の市民がモニターとして参加し、全員にタブレットが貸与されております。システムの内容は、主に会話ツールと情報ツールから構成されております。会話ツールでは、きずな談話室、仲間と電話、生活支援コンシェルジュ機能があり、交流できるシステムです。また、情報ツールでは、きずな広場、日めくり、地域のお便りのメニューで構成され、様々な情報が取得できるように工夫されていました。モニター登録者のうち、約95%の方々がシステムを活用しており、もっと利用していきたいという声も多いとのことであります。

一方で、事業として展開していくためには、タブレット代や多くの方々が利用できる環境整備など様々な課題はありますが、ご担当の方や民間事業者が協力し合いながら孤立防止や生活支援に有意義な取り組みとして大変勉強になりました。次に、秋田県立図書館を訪れ、電子書籍など図書館事業について視察させて頂きました。秋田県立図書館は、スマートフォンやタブレット端末で読める電子書籍を貸し出しており、平成24年10月全国の都道府県立図書館で初めて開始しております。

ここでは、「図書館でつながる」をテーマに掲げ、①資料や情報でつながる②組織でつながる③人がつながるの3つのつながる事業を展開しております。その中で、①の資料や情報でつながるという点から、図書館は貴重な資料を集めてきましたが、誰にも使われず眠っているものが多く、電子書籍化により活用しやすくなり、公開することで価値があがると語られ様々な工夫が施されておりました。

②の組織でつながるという点では、秋田県立図書館で全国で先駆けて展開された「ビジネス支援」が大変素晴らしく充実しておりました。館内には、ビジネス支援コーナーを設け様々な資料や成果物の紹介、さらには雑誌スポンサー制度を活用しながら異業種交流会の開催など充実しておりました。中でも、図書館を活用して、さくらんぼの佐藤錦の高級ブランド化には大変感動致しました。また、学校図書館への支援、美術館や博物館との連携、県外の図書館との連携による展示、大学との連携など大変工夫しておりました。

③の人がつながるという点では、学生ボランティアの活動促進、チャリティコンサートの開催、地域活動の発表の場の提供など展開されておりました。本の並べ方においても、課題解決型の図書館として、子育てや、健康、部活など生活に密着したテーマごとに本のコーナーを整え、県民の皆様に喜んで頂けるよう工夫されているとともに、常に問題意識を持ちながら改善に努めておられました。

こうした取り組みによって、様々な人や組織がつながり、入館者やレファレンスサービスの利用者が増加し、様々な機関との連携が促進されているとのことでありました。今回の視察を通して感じたことは、職員の皆様が熱意をもって一生懸命に工夫されており素晴らしい図書館であると感じました。長時間有意義な視察をさせて頂き、関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

アンカー 1
bottom of page