加須市の筋力アップトレーニング事業等を視察させて頂きました!
本日、埼玉県の加須市を訪れ、健康寿命の延伸についてNHKの番組で放送されておりました筋力アップトレーニング事業等について調査研究させて頂きました。加須市の筋力アップトレーニング事業は、平成15年から開始され、埼玉県のモデル事業にも指定されております。
事業の特徴は、科学的根拠に基づいた個別プログラムに従い、筋力トレーニングとウォーキング等の週1回の教室を9か月間実施するとともに、専用歩数計で日々の運動記録を管理します。成果として、体力年齢の向上、医療費の抑制、地域での仲間づくりの3点を挙げておりました。体力年齢では、8歳若返り、医療費については事業に参加し運動を継続している人と事業に参加していない人の医療費を比較すると、1人あたり年間で約20万円の削減効果が認められております。
さらに、仲間づくりが進むことによって、事業後も約半数の方が継続して自主活動を続けています。課題として、事業参加後の方々が多くなってきたことにより、会場の不足やサポートする人員の体制など指摘されておりました。さらに、今年度から新たな事業として、「かぞ健康マイレージ」事業を開始しておりました。対象者は40歳以上で、健康診査や各がん検診の受診、筋力アップトレーニング事業や健康講座、健康イベントに参加するごとにポイントを獲得することができ、5ポイント以上で地域の振興券1,000円分と交換することができます。
このように、区民の健診受診率を上げ、健康づくりに励むことで医療費や介護費の抑制に繋げるほか、地域コミュニティや地域経済の活性化など、まちづくりや人づくりに繋げていくことが期待できるユニークな施策であると思います。
今回の視察を通して、健康増進事業の検証体制や少しでも健康増進に取り組んで頂けるような仕組みも必要であると感じました。また、事業で成果をあげていくには、ご担当の方々の熱心な取り組みや工夫が施されているという事もあらためて重要と思いました。本日、お忙しい中視察させて頂きまして、ご担当の皆様に心より感謝御礼申し上げます。
